2014年06月20日
旅行事情
観光目的や魚釣りなど 遊び目的で来られる以外の お客様に
こちらの方からのホテル業務外のことを 話しかけたり お聞きしたり
することは決してしないようにしております
でも 中には 誰かに話したいなあー と思われてるお客様もいらっしゃいます
数ヶ月程前でした
初老の上品そうな ご婦人が チェクインカードを書きながら 神奈川から飛行機を
乗り継いで ここまで来ました と言われて 部屋に行かれたのですが
しばらくして 喪服に着替えられて降りてこられて 葬祭場の場所などお尋ねなられて
出て行かれました
(牛深の現状をよく表していて 近年は弔問で牛深に来られる方が多いです)
次の日の午後アウトで荷物を取りにこられて 熊本空港までということでの
予約したタクシーをロビーで待っておられたのですが
「いい街ですねえー」と話しかけてこられたので 「今から○○○まで遠いですね、
どなたか ご不幸事だったんですか」と 差しいったことまで聞いてしまいました
そうしたら
「うちに長年 勤めていた社員が亡くなって その人の葬儀に来ました」 とのこと
亡くなられた方は 中卒の集団就職で その方の会社にこられて以来60年近く勤められた
そうです
大変 純朴真面目で実直な人だったそうで その人のお陰で自分の会社はやってこれた
とまでおっしゃって 全く欲がなく あまりにも おとなしいので一生 独身だったそうです
かといって 変人ではなく 人からも大変慕われる方だったそうです
とにかく ご婦人は私に その人のことを一生懸命 説明なされようとしていました
そういえば 昔 うちの船員さんにも そういう人 いたなあー と感じ
同じ牛深で生まれ育った者として 何となくその人の人物像が解ったので
「地方には 大都会で育った人には解らないものを持ってる人がいると思いますね
昔の牛深には そんな人 いたような気がします」と言ったら
「ですから その人が小さな時 どんな街で育ったのかを観たくて牛深という所まで
来てみました」 とおっしゃいました
たった15分くらいの お話でしたが 凄くいいドラマを観たような気分になりました
そして 遠い牛深まで来られた ご婦人様にも感謝ですが
牛深というところを印象づけられて 亡くなられた方にも感謝したいと思いました
部屋の伝言シートに ”今度は主人と来ます” と書いてくださってました
波場印